アシュタンガヨガを始めたきっかけ


私が初めてインドに行ったのはおそらく2010年。

中南米を旅したいと思ってお金を貯めていたのに、そろそろ旅に出れそうという時に急にインドに興味が湧いて行き先変更。インドの観光ビザは6ヶ月滞在可能だからとりあえず6ヶ月インド各地を周ろうと計画してコルカタにインした。

ヴァラナシとかアグラとか観光スポットを北に向かって巡っていく途中に立ち止まったリシケシ。当時の私はヨガを日常的に取り入れていたわけではないけど、たまにホットヨガに行ったり、DVD見て(その当時はyoutubeなどなかった)家でちょこっとやってみたりという感じ。リシケシはヨガの聖地ということは知っていたので、せっかくだからリシケシでヨガのクラスでも体験しようかな、と思い参加したクラスがハタヨガとアイアンガーヨガのクラス。どちらも日本で参加したことのあるクラスとは全然違って、特にアイアンガーのクラスはアーサナの細かなアラインメントを学ぶとこができて、目から鱗だった。

毎日朝と夕方の2回クラスに参加して先生のレクチャーをメモに取りながらたくさん学んだ。クラスがあまりにも良かったので、結局リシケシに数ヶ月滞在、その後また旅を開始しても旅先でアイアンガーのクラスを探し、インドの南まで行っても結局リシケシの同じ先生のところに戻っていた。この頃はとにかくアイアンガーが楽しくてその後数年間は毎年リシケシに行っていた。


そして何回めかのリシケシ滞在中のとある日に、同じアイアンガーの先生のところに通っている友達にアシュタンガを勧められた。

その友達はアイアンガーからアシュタンガへとシフトしつつあって、あまりにもアシュタンガを絶賛するのでそんなにいうならとアシュタンガのクラスにドロップインで参加してみた。が、全然いいと思えなかった。参加している生徒達のアーサナのアラインメントが気になって仕方なかった。アイアンガーヨガの観点から言うとみんなちゃんとできていない。そして先生もそこを全く指摘せず直そうともしない。だからアシュタンガは大して良くないと思った。そのことを友達に話すと、アイアンガーとアシュタンガは全く別物だと。アシュタンガは呼吸とアーサナの動きを連動させていくことに重点を置いているからアーサナのアラインメントよりそこを意識してやってみてごらんと。最低でも一週間続けたら良さがわかるよと。んー、そうかなぁ、、、とあまり腑に落ちなかったのでもう一度アシュタンガをトライする気にはなれなかった。


その数ヶ月後同じくリシケシ滞在中、別の友達に最近アシュタンガヨガを教え始めた先生がいて今そこに通ってるけどすごくいいよーと言われたので、以前別の友達に最低でも一週間アシュタンガを試せ、というのを思い出しちょっと行ってみるかとトライすることに。

まだ新米先生でヨガの知識は豊富ではなさそうだったけど、とにかく教える熱意を感じ、しかも生徒は3人くらいでとてもアットホームな雰囲気だったのでとりあえず一週間試してみるかという気になれた。先生は先生らしさがあんまりなくて友達感覚で接することができたのも良かった。和気藹々と楽しくアシュタンガのシークエンスを学ぶことができてとりあえずの一週間から結局数ヶ月そのクラスに参加した。

朝はアイアンガーのクラス、夕方はアシュタンガのクラスというルーティーンで数ヶ月過ごした。もうこの頃はアシュタンガ楽しい!になっていた。アシュタンガはシークエンスが決まっているから毎日同じアーサナを練習するわけだけどなぜか飽きない。少しずつ新しいアーサナを与えられ練習量が増えていくのも楽しかったし、同じアーサナをやることで自分の体の変化がわかりやすいのも良かった。苦手なアーサナがいつの間にか楽にできるようになったり、呼吸をより深く長くできるようになったり、アシュタンガを始めてから私の体はどんどん強くなって柔らかくなった。アイアンガーでは特に変わらなかった体の見た目もかなり変わった。体幹がめちゃくちゃ強くなった。アシュタンガヨガ特有の先生からのアジャストメントもタイマッサージでストレッチの施術を受けているような感覚で気持ち良かった。もう完全にアシュタンガLOVE❤︎な人になってた(笑)


因みに、他の生徒はどうかわからないけど私はアイアンガーで学んだアーサナの正しいアラインメントをアシュタンガの練習でもしっかり意識した。体のどの部分をどのようにするか、体重をかける箇所や筋肉の向き、外旋させるのか内旋させるのか、引き締めるのか緩めるのか等々、すごく細かなことまで意識して今でも練習している。今となっては最初にアイアンガーやっていて本当に良かったなと思う。


そしてアシュタンガ中毒となった私はアシュタンガ発祥の地マイソールに興味を持ち始める。


<続く>


Ashtanga Yoga Nago

沖縄県名護市のヨガクラス